TOP行ってみてクレ!食べてみてクレ!広島、呉のおいしいもの3選

TITLE行ってみてクレ!食べてみてクレ!広島、呉のおいしいもの3選

映画「この世界の片隅で」、海軍グルメ、戦艦大和。このキーワードに共通する舞台はどこでしょうか。そう、広島県呉市です。かつては東洋一の軍港として栄えた呉市。今も、軍港としての歴史あるものが街中に存在している中、今回は、グルメにスポットを当てて、呉を知らない方ならビックリするであろう、美味しくて、珍しいものをご紹介いたします。

1.知らない人は呉市民じゃない!?ずっしりと重い「メロンパン」
「メロンパン」と聞いて、どんなパンを想像しますか?
円形でパン生地の上に格子状のクッキー生地を乗せて焼いてあるパン、をイメージする方が多いかもしれません。
でも、呉市民に言わせると、それをメロンパンとは言えないのです!
ずっしりと重くて、ラグビーボールのような形に、溝を施した形(写真を参考にして下さい)のパン。これが、呉市民にとってのメロンパンなのです。
詳しくご紹介していきます。


まずは手に取ってビックリ!
メロンパンの大きさは、丸いメロンパンを大差はないのですが、丸いメロンパンしか知らない人が、初めて、呉のメロンパンを持ち上げようとしたら、必ずその重さにビックリするはずです!「えっ!これがメロンパン!?」
手に取れない方に、想像していただくために、我が家のはかりで計測すると、メロンパンの重さは235g。
卵の重さに例えると、Mサイズ(1個)が58g~64g、Lサイズ(1個)が64g~70g。パン一個が、卵数個分。イメージできたでしょうか。

・どんな味?
メロンパンの中には、カスタードクリームが入っています。表面は、香ばしくもあっさりした味で、少し固めの生地。その下には、しっとりとしたパン生地。そこから、カスタードクリームに突入ですが、あれ!?と思うはずです。カスタードクリームと言えば、シュークリームに入っているようなクリームを想像するかもしれません。でも違うのです!固さがあるので、白あんに見える方もいるそうです。そんな独特のクリームが、パンの中央にぎっしりと詰まっています。
丸いメロンパンとは、全く違う味を感じていただけるはずです。
パンにボリューム感があるので、友達とはんぶんこ、もおすすめです!

・歴史の重みも感じます
どうしてこんなボリュームのあるメロンパンが開発されたのでしょうか。それは、戦争とつながっているのです。メロンパン(社名)が創業したのは、1936年(昭和11年)。当時、呉市は、軍港を抱える大都市でした。ところが、広島への原爆投下、そして終戦を迎え、多くの人が食べることも満足にできないようになってしまいました。そこで、人々にお腹いっぱい食べてもらいたい、と開発されたのが、このメロンパンだったのです。歴史の重みもぜひ、感じ取って下さい

メロンパン メロンパン本店
https://kuremelon.com/

2.戦艦大和でも飲まれていた!「呉大和ラムネ」
呉市三条に店を構える「中元商店」。創業大正14年という老舗が誇る逸品は、「ラムネ」。
なんとその製法は、中元商店から旧呉海軍に伝授され、戦艦大和内にあるラムネ製造室にて採用され、大和の船員たちの喉を潤していたのです。
そして、現在でも、そのラムネを味わうことができます。味はというと、ほどよい甘みとマイルドな刺激。強炭酸が好みの方には、物足りないと思いますが、「これが昭和の味かぁ~」と感じていただけるはずです。ビー玉の入った瓶の容器のレトロなデザインも味のうち。歴史を感じる一瓶になるはずです。
「呉大和ラムネ」は、大和ミュージアム、ゆめタウン呉店などで購入できます。ぜひ、ラムネの原点の味を、手に取ってみて下さい。

トビキリ 株式会社 中元商店
http://www.tobikiri-n.com/

3.なんの魚でしょうか!?「だし道楽 焼きあご入り」
呉駅の改札を出て、呉阪急ホテルの前を通り過ぎた辺りから見えてくる、白い自動販売機。商品は、二反田醤油の製造する万能調味料「だし道楽 焼きあご入り」。すべての商品は、ペットボトルの中に、焼きあごと昆布が入っただしの他、昆布だけのものもあります。

実際には、海上自衛隊第1術科学校(旧海軍兵学校)のある広島県江田島市で製造されているのですが、このだしを使ったうどんの直営店が呉市内に2か所あり、おいしさだけでなく、価格も手頃なことから、呉市民に愛されています。
さて、この魚は、トビウオ。長崎で獲れたトビウオを焼くことで、香りを立たせ、臭みを防いでいます。

うっすらと左側に見えるのが、トビウオ。右側が昆布です。

トビウオの頭ですが、見えるでしょうか。

だし道楽の直営店で、うどんを食べてみたいという方もいらっしゃるでしょう。食べようとした途端、「呉のうどんは、細いなぁ」と気づくでしょう。呉では、「細うどん」と呼ばれています。なぜ細いのか。戦時中の呉において、海軍の仕事に関わる職人さんは、仕事に大忙しでした。そんなとき、早くゆで上がるように、さっと食べられるように、あえて細くしているのです。
吉浦店と警固屋(けこや)店は、どちらも呉駅から車で、20~30分の距離。さらに、どちらも海沿いを走るので、瀬戸内の穏やかな海の景色も楽しめます。ドライブがてらにいかがでしょうか。
だし道楽は、うどんにはもちろんのこと、煮物、鍋物、炊き込みご飯、卵かけご飯などにも合います。さらに、だしを使い終えた後、焼きあごは、オーブンで加熱後、ミルサーにかければ、ふりかけになります。
自動販売機の設置場所は、ホームページに記載されていますので、近くにありましたら、ぜひお試し下さい。
だし道楽 有限会社 二反田醤油
https://dashidouraku.com/

 

【ライター紹介:kureko1003】
「美味しいものを食べたら、書かずにはいられない!」
他県から引っ越してきた私が、呉の魅力にとりつかれ、呉っ子になりたい思いで、呉の美味しいものを発信し続けます!