TOP京都でのお花見は穴場スポットで桜をゆったり愛でよう!

TITLE京都でのお花見は穴場スポットで桜をゆったり愛でよう!


春の足音が近くなってきました。
今年の春も、京都ではあちこちで桜が咲き競うことでしょう。
お花見シーズンに突入し、京都でのお花見を楽しんでみたいという人もおられるかと思いますが、観光客が多くて、なかなかゆっくり見ることが難しい、というのも京都の特徴の一つですよね。
そんな京都でも、ゆっくりと桜を楽しめるスポットがあります!

1.鴨川堤防

京都の河川敷は、多くが桜に彩られています。
京都を代表する一級河川、鴨川もその一つ。
四条大橋辺りこそ、桜がまばらとなっていますが、三条あたりや五条あたりはびっしりと桜が並んでいます。
桜のすぐそばが広々とした川なので、桜と空だけの風景の撮影も可能。
行きかう人が多いので、ビニールシートを敷いてのんびり……という雰囲気ではありませんが、メディアでもよく見かける鴨川の河畔がピンクに染まる風情を楽しむことができます。
京阪電車が鴨川の脇を走っているので、駅を降りたらすぐに桜を楽しめるのも大きなポイントです。

Access:京阪電車「清水五条」駅 もしくは 「京阪三条」駅 徒歩すぐ

2.賀茂川・高野川堤防

賀茂川・高野川、というのは、鴨川の上流にある川。
三条界隈からさらに上流へ向かうと、出町柳駅のあたりで川が「賀茂川」「高野川」の二本に分かれます。
「出町デルタ」と呼ばれるそのあたりから北にかけて、びっしりと桜並木が続いています。
まるで人の世界との境界を描くように。
このあたりまで北上すると、観光客もまばらになるため、のんびりとシートを広げて座ったり、ベンチに腰掛けたり。
時には野点をしているグループも見かけたりします。
出町デルタから100mほど上流へ行くと、バーベキュー可能エリアになるため、穏やかな日差しの中でわいわいとバーベキューを楽しむことができます

Access:京阪電車「出町柳」駅 徒歩すぐ

3.TRAVELING COFFEE

小説で有名な「高瀬川」は、物流のために作られた疎水。
鴨川の西側、京都の繁華街・先斗町を挟み、木屋町通り沿いに流れています。
その河畔には、テラスのあるカフェやレストランが立ち並んでいて、川面に広がる桜を楽しみながらお茶することができます。
中でもおすすめなのが、四条と三条の間にある「TRAVELING COFFEE」。
1927年に作られた小学校「立誠小学校」の校舎をリフォームした、「立誠ガーデン ヒューリック京都」の一階に入っています。
リフォーム工事中は高瀬川テラス沿いに配置されたり、京都駅近くに仮設店舗を構えたりしましたが、やっと2020年に工事が終了し、立誠ガーデン ヒューリック京都の一階に落ち着きました。
お店からは立誠ガーデンのグランドを囲む桜が見えますし、コーヒーをテイクアウトして、桜の道をそぞろ歩いてもいいですね。
お店のインテリアには、校舎の雰囲気にを残していて、小学校で使われていたいすやアンティークが使用されています。

住所:京都府京都市中京区備前島町310−2
電話番号:080-3853-2068
営業時間:11:00~17:00
Access:阪急電車「京都河原町」駅 もしくは 京阪電車「祇園四条」駅 徒歩5分
公式サイト:https://www.facebook.com/kyototravelingcoffee/

4.高雄

京都市内から少し離れた、右京区の高雄。
有名な嵐山の、さらに奥山にあり、「鳥獣戯画」で有名な高台寺や神護寺のあるエリアです。
ここは、Accessが少し不便なこともあって、比較的空いた中で桜を楽しめるんです。
バスターミナルを降りてすぐのところに、お土産屋さんを兼ねた「とが乃茶屋」があるのですが、そこからは清滝川沿いに咲く桜を見下ろしながら食事をすることができます。
窓が大きくて、すぐ目の前に桜のパノラマが広がっています。
私が行ったときは、桜より少し後の季節だったのですが、3月末~4月頭頃だと窓がピンクに染まっていることが想像できました。
2020年までは、京都市バス均一エリアではなかったのですが、2021年3月からは高雄の奥、栂ノ尾までが均一エリアになりました。
それに伴って、バス1日乗車券(600円)だけで高雄へ行けるようになって、高雄でのお花見が便利になります♪

Access:京都駅からバスで1時間

5.京都市動物園

岡崎と呼ばれる地域は、有名な平安神宮のほか、美術館やコンサートホールが並び、京都の文化スポットとなっています。
その一角、岡﨑エリアと南禅寺エリアの間にあるのが「京都市動物園」
その南側には琵琶湖疎水が流れているのですが、見下ろせるような場所に広場が作られています。
桜とペンギンのツーショットが撮影できる、日本でも数少ないスポットです。
外壁を飾るように桜の木が並び、その下でランチを楽しむことができ、週末には家族連れが訪れています。
が、社寺ではなく、かつ有料スポットで、園内でのアルコールが禁止されているため、他のお花見スポットに比べると比較的空いています。

住所:京都府京都市左京区岡崎法勝寺町
電話番号:075-761-9617
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日
Access:京都市営地下鉄 東西線「蹴上」駅 徒歩すぐ
公式サイト:https://www5.city.kyoto.jp/zoo/


番外編・込み合っていても見たい京都の桜
京都のお花見をのんびり楽しめるスポットを紹介しました。
最後に、番外編として、京都の中での飛び切りの桜を紹介します。
「円山公園の祇園しだれ」と「平野神社の夜桜」です。

「祇園しだれ」は、京都の桜を代表するしだれ桜。1代目は江戸時代に芽生えて昭和半ばに朽ち、2代目は昭和初期から育てられ、現在もなお人々に愛されています。
円山公園全体に700本近い桜が植えられ、見晴らす限りの桜(と花見客)なのですが、その中でもひときわ高くにあるのが「祇園しだれ」。
世闇に浮かび上がる、ライトアップされた「祇園しだれ」の迫力と幽玄な様は、たとえ混雑している人波を塗ってでも、一目見る価値があります。

平野神社は、平安時代、皇族から臣籍となった公家の氏神として信仰されていて、公家たちがさまざまな種類の桜を奉納したと言われています。
江戸時代以降、夜桜の名所として市井の人々にも開放され、茶屋も立ち並び、大変な賑わいを見せています。

茶屋が並ぶのは神社の庭園エリアで、その奥には丹色の美しい拝殿が春を楽しむ人々を見守ってくれています。

桜の季節には例大祭・桜花祭などの祭礼があるほか、土日となると、昼・夜と無料コンサートも開催されていますので、その時間帯は特におすすめです。

【ライター紹介:うおな】
京都に生まれ京都に暮らすのんびりライターです。
和風文化・北欧文化を愛しています。
子どもと行ける観光スポットやカフェ・レストラン・キャンプ場・スタジアムにこだわってます!